中国空軍「全家福」出動
珠海エアショーについて、マカオの軍事評論家、黄東氏はメディアのインタビューを受けた際、次のように指摘している。近年、中国が研究開発した新型戦闘機の技術は、ロシアの技術を盗んだものだと非難し、前回のエアショーからあまり登場しなくなったロシアの先進型戦闘機は、今回ついに一機の参加もなかったため、それまでロシア空軍が支えていたエアショーの雰囲気は若干色褪せた部分もあるが、今回中国空軍の現役機がほとんど全て出動したことで、より効果的に中国の装備レベルを世界中の観客に知らしめることができたと言える。
国防大学後方勤務装備部の李大光副教授も昨日その執筆文章で次のように指摘している。現在、西側諸国のエアショーは、その規模や出展内容、品質、レベルのどれをとっても中国エアショーの上を行っている。その主な原因は、欧米の中国への武器輸出が制限されており、西側各国の特に航空軍事装備をはじめとする航空先端技術製品が中国では出展できないことにあり、それが中国エアショーの国際的影響力に直接影響している。しかし、中国はすでに世界最大のマーケットになっており、この点で、今後の中国エアショーも確実にその影響力を拡大していくだろう。
戦略的産業の発展を優先
珠海エアショー組織委員会副主任で、工業及び情報化部の党指導グループの一人劉利華氏によれば、「十一・五」期間中の中国航空産業は猛烈な勢いで発展し、経済の持続的発展の巨大な推進力となった。「十二・五」期間は、政府の支援も更に拡大し、航空産業の急速な発展を後押ししているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月18日