ネットユーザーの設計図
現在、中国は、太平洋に進出するに当たって、一つの問題を抱えている。それは、弧状に並ぶ韓国、日本、台湾及び米軍基地の競争相手である。この他にも、最近中国海及び黄海で米国が行った軍事演習、更には米国空母の出現が中国の不満を増大させている。
フィッシャー氏によれば、中国のソフトパワー増大に伴い、空母の所有は中国の長期的戦略において欠かせないものとなるという。「中国は今、世界の強国になれるよう力を尽くしており、日増しに強大化する軍事力を利用して、その増大化する国際政治力や経済利益を守ろうとしている。その中で、空母艦隊建造目標が実現することは非常に大きな意義を持つものである。」
中国は自衛目的のみで、世界の主導国家になる意志は全く無いと主張しているが、空母事業の発展は、その主張と矛盾しているようにも見える。しかし、空母建造に思いを寄せているのは、軍隊本部に限らず、中国の一般庶民も、それを支持している。空母建造には、民族としての自尊心を増大させる作用がある。
中国公式メディアの調査によれば、回答者の98%が、今が空母建造の最適な時期だと考えており、さらに71%の回答者が中国は少なくとも4隻の空母建造が必要だと答えた。また、隔週誌『現代艦船』によれば、2007年に同誌が行った空母設計コンテストに対し、今なお読者からの熱心な投稿が寄せられているという。彼は言う。「大多数の中国人は、海軍の能力はまだまだその需要に応じられるものではないと考えている。」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月26日