香港・中央通信社は先ごろ、このところの米国の航空母艦「ジョージ・ワシントン」の黄海軍事演習をめぐる情報は一貫して錯綜、不明瞭であり、国際舞台で目をむくほどの関心を呼んでいる、とする特別寄稿を発表。あるアナリストは「米国が絶えず空母の軍事演習に触れるのは、あるいは、これをきっかけに米国経済の低迷する現状から目をそらし、そして誇大化された空母に関する情報を発信することで、当該地域における軍事的存在を示すためなのかも知れない」と分析する。
内容は以下の通り。
このところの米国の航空母艦「ジョージ・ワシントン」をめぐる動向は非常に奇異である。一説に、米韓の黄海で実施される演習に姿を現す。一説に、演習のメンバーには加わらない。これは、年内に当該演習に参加する空母はいないことを意味する。米国の空母はどんな新手を考えているのか、世人にはまったく訳が分からない。
数日前、メディア数社が消息筋の話として、米韓は今月末に黄海で軍事演習を行うことにしていたが、この計画は11日のソウルで開催される20カ国・地域(G20)サミットを控えて取り消され、年内に航空母艦が米韓軍事演習に参加することもない、と報じた。韓国の聯合ニュースは24日、この措置は「隣国の不必要な敵視的な感情を招かないため」と指摘、今年は演習を行うことはないだろうと伝えた。
こうした弁明に米ペンタゴンはいち早く反応し、「米国の空母は以前話した通り、黄海の軍事演習に参加する」と発表。
米国防総省内の米軍系新聞社は10月26日、シャープ在韓米軍司令官が25日に韓国で、次ぎの米韓合同軍事演習では両軍の作戦能力への応変能力について訓練する、との方針を表明したと報じた。さらにシャープ司令官は、計画に変更が生じたことから、演習は先延ばしを余儀なくされるが、近いうちに時間を再調整して実施するとの考えを示した。