米軍側の情報は、演習先延ばしの決定は計画策定の過程が非常に複雑であるために過ぎず、中国とは無関係であることを意味している。ペンタゴンのモレル報道官は強い姿勢で「われわれはいかなる人にも屈服することない。空母ワシントンが再び黄海での演習に参加することは、一貫して述べてきた通りだ」と強調。
米国のスター・アンド・ストライプ紙と雑誌フォーリン・ポリシーのウェブサイトは10月25日、ペンタゴン高官が同日、米韓が参加する航空母艦演習は計画通り実施すると述べたと報道。さらにダニエル第七艦隊報道官の話として、「すでに話しているように、一連の演習の中で予定するワシントンの演習参加は朝鮮半島の西海岸で実施する。計画に変更はない」と伝えた。
ワシントンの去就、行方はいまだ謎だらけで、1つの道具、1つの切り札に頗る似ている。伝えられる黄海軍事演習は揺れ動き、国際舞台で目をむくほどの関心を呼んでいる。その進退を通して、米国の思惑を明確に、明白に見て取ることができるだろう。
アナリストはこう分析する。「米国が絶えず空母の軍事演習に触れるのは、あるいは、これをきっかけに米国経済の低迷する現状から目をそらし、そして誇大化された空母に関する情報を発信することで、当該地域における軍事的存在を示すためなのかも知れない」と。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月4日