資料写真:中国海軍
評論家の様々な疑問
だが、評論家によれば、西側の冷戦勇士たちは今、「敵欠落症候群」にかかっているのだという。まず中国国防部の支出が急増したことが誤解を生んだものと見られる。過去20年の間、中国の軍事支出のGDPにおける割合は下降し続けている。中国が正式に発表した軍事費用の総額もわずか700億ドルに過ぎない。米国は6630億ドルの支出を計画している。GDP比率で見れば、中国の支出額は米国の半分にも満たない。
また、中国の装備品質を疑う声もある。すでに退役した米国海軍の上将によれば、中国がロシアから購入している多くの装備品はすべて「ごみ」のようなものだと言う。中国のナビゲーション及び管理システム、タービン、旋盤、設備診断及び論証やCAD、CAMの方面では、まだまだ遅れている状態だ。シドニー大学のアラン・デュポン教授はこう語る。「中国は短い間に大きく発展した。しかし、今後、国防方面の現代化はますます難しくなっていくだろう。」
更に、中国の人的資源を疑う声もある。解放軍は以前の農民軍の時と比べれば専門的になったかもしれないが、その経験に乏しいのも確かだ。ロンドン国際戦略研究所のNigel Inkster氏は、中国海軍の創設メンバーの一人が彼に語った一言を思い出す。「航海技術はよく分かっている。ただ、海を見たことがないだけだ。」
潜水艇を使用した戦闘等、複雑なものは数年かかってやっとその技術を身につける事ができる。退役した海軍上将、国際戦略研究所のChristian Lemierre氏は中国軍の不信感は、戦場においても彼らの足を引っ張ることになるだろうと語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月10日