▽高まる「平民意識」
今年の地方両会では、代表や委員が民衆により近づき、良き代弁者となった。
遼寧省では両会開催前の1月5日、新世代の農民工(農村からの出稼ぎ労働者)のニーズを理解するため、同省の人民代表大会代表、政治協商委員は農民工らと直接面会し、農民工が都市で生活するうえでの現実的な困難について理解した。
政府の監督も彼らの責任だ。広東省の両会では、黄華華省長が公用車改革を行うことを明らかにした。同省の林秋城政治協商委員は、公用車にGPSを設置し、公用車の運行する地域及び車内状況を随時モニタリングすることで、公用車による腐敗を効果的に防ぐことを建議した。
代表や委員は大衆の意見を代言する義務があるが、大衆に代わり特権を享受する権利はあるのか?北京の両会期間中、政協香港・マカオ・台湾華僑業務顧問の許為平氏は、代表と委員の専用車両をパトカーが先導する制度に対して次のように表明した。「我々の車はパトカーが先導し、道を開けてもらっているが、北京の交通渋滞は深刻だ。我々は委員として政府に意見を提出する身だ。このような特権を享受するわけにはいかない」。この意見が発表されると、ネットユーザーは口々に同氏の「平民意識」を賞賛した。
「人民網日本語版」2011年1月30日