編者付記:人類文明の発展の歴史において、大国の台頭はしばしば流血や戦争を伴った。日に日に発展する中国がどのようなイメージを打ち出し、どのような影響を世界にもたらすのかは、現在および今後相当期間にわたって世界の注目する問題だ。「中国は終始変わらず平和発展路線を歩む。これは中国政府と中国人民にとって、時代の発展の潮流と自らの根本的利益に基づく戦略的選択だ」----。これは上述の問題に対する中国の高らかな回答であり、世界と交わした厳粛な約束でもある。中国はすでに、そして現在および未来においても、内政・外交の各方面で平和的発展の理念を貫徹し、国際社会から高い評価と称賛を獲得していく。人民日報は22日より特集「外国人の見る中国の平和的発展」を連載する。
「中国の発展は経済成長が中心で、明らかに平和的発展だ」と、シドニー大学のハンス・ヘンドリシュケ教授(中国政治・経済学)は本紙のインタビューに断言した。ヘンドリシュケ教授はその理由として(1)中国の発展は国内の生産力を大々的に解き放ち、経済成長を促した。貧困層を大幅に減らし、社会の安定を促した(2)経済発展はグローバル化の発展だ。中国の経済発展は中国が世界へと向かうための巨大な推進力をもたらし、世界経済の発展に活力を注ぎ、地域と世界の安定維持に非常に大きな役割を果たした----と指摘し、「したがって発展する中国は平和のパワーだ」と結論づけた。
ヘンドリシュケ教授は「中国の経済発展は自国の経済成長と社会安定を保証したのみならず、周辺国と世界にもチャンスをもたらした。中国は経済発展の過程で世界各国との結びつきを強化し、世界各国に市場を提供した。他の国々の生産力発展と経済成長を後押しし、互恵・ウィンウィンを実現した。例えばオーストラリアは中国の経済発展から多くの利益を得た。世界金融危機の影響回避はその一例だ。世界金融危機の際もオーストラリア経済は他国よりも好調で、大きな影響を被らなかった。巨大なエネルギー、資源輸出先としての中国の存在がその鍵だ」と述べた。