ロシア外務省は21日、バイエリー駐露米大使を呼び出し、米国のロシアと日本の領土問題に対する最近の「公的発言」に注意を促した。米国側はこれに対し、「誤解」だと弁明した。
ロシア外務省によると、米国はロシアと日本の領土問題で「日本の主張を支持」する見解を表明。新華社が伝えた。
ロシアのボロダフキン外務次官は会見で、ロシアは米国の立場を認めないとし、バイエリー米大使はこの件は誤解によって生じたと説明した。
米国当局の関係者によると、日本の前原誠司外相がロシアを訪問した際、ロシアの新聞記者が駐露米大使館に連絡、米国政府のロシアと日本の領土問題に対する立場を聞いてきた。この時、大使館は以前の米国務省の文書を引用して、米国は日本の主張を支持するが、日本とロシアが対話を通じて問題を解決することを望むと語ったという。
この関係者は、大使館の説明は米国の最近の見解ではないと指摘。米政府のロシアと日本の領土問題に対する立場は1952年から変わっていない。ロシアは従来の政策を新しい見解として、大使を呼び出すべきではないと話した。
21日夜の時点で、米政府或いは駐露大使館はこの件に関するコメントを控えている。
ロシアの新聞社は同日情報筋の話として、領土問題は存在するが、ロシアは日本との軍事協力を停止するつもりはないと伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月23日