米紙ニューヨーク・タイムズはこのほど、急速に拡大している中国の軍事力に対し、日本は軍事力の強化をはかると同時に、積極的に配備を調整し、軍事の重心を北部から南部及び西南部に移していると伝えた。
以下は内容の抜粋。
資料写真:那覇空軍基地
日本の西南部に位置する沖縄諸島の那覇空軍基地は冷戦時代に米国が西太平洋に建造した重要な基地として知られる。米国が1972年に沖縄を日本に返還後、日本は1973年10月に那覇基地に南西航空混成団を編成した。
今や那覇は日本航空自衛隊の重要な戦略基地のひとつとなり、各種ジェット戦闘機がここで頻繁に離着陸している。沖縄諸島の重要な戦略的地位を考慮し、日本の自衛隊はここに新型レーダーサイトと地対空ミサイル部隊の配備を進め、沖縄及び周辺島嶼における事実上の支配を強化しようとしている。日本政府は2年前、ベトナム戦争の時代に使われ、すでに時代遅れの戦闘機F-4を新型戦闘機F-15と交代し、戦闘力を大幅に高めるという、那覇空軍基地の戦闘機中隊を全面的に更新する方針を固めた。
同紙によれば、中国の軍事力の近代化が加速するにつれ、那覇基地のF-15戦闘機の任務が重大かつ繁雑になっているという。中国の東海上空では「猫とネズミの追いかけっこ」が度々繰り返されている。当然、「常態化」する追いかけっこの背後には緊迫した対立がある。日本の航空自衛隊のパイロットによると、F-15を操縦して上空で任務を遂行中、かつて日本の制空域に侵入してきた編隊を組んだ中国の戦闘機と鉢合わせた。中国機の機種はまちまちで、中にはロシア製のスホーイ27といった先進戦闘機も含まれていたという。