政治改革がなかったら中国の台頭をどう説明する

政治改革がなかったら中国の台頭をどう説明する。 このうち最も成功したのは間違いなく中国モデルだ。中国は大きな動乱を回避し、飛躍的な経済成長を遂げた。社会は活力に満ち、人々の生活水準は空前の高まりを見せている…

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発信時間: 2011-03-30 16:22:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の台頭の歩調は人々を震撼させている。1979年と比べて国内総生産(GDP)は19倍に増え、中国は世界第2の経済大国に躍り出た。だが西側の多くの人々は経済改革の成功のみを認め、政治改革には満足していない。(文:張維為・ジュネーブ外交国際関係大学院教授、春秋総合研究院客員研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」より)

過去20-30年間の世界の社会主義国の変革には次の3つのモデルがあった。

(1)保守的改革モデル:政治体制は全く変えず、経済体制の限定的改革のみを行う。

(2)急進的改革モデル:政治体制と経済体制双方の急進的な改革を行う。

(3)穏健な改革モデル:すなわち中国モデル。大規模な経済体制改革と相対的に小規模な政治体制改革を特徴とし、政治改革の重点は経済改革と民生改善の下支えに置かれる。

このうち最も成功したのは間違いなく中国モデルだ。中国は大きな動乱を回避し、飛躍的な経済成長を遂げた。社会は活力に満ち、人々の生活水準は空前の高まりを見せている。

私は04年10月に「ニューヨーク・タイムズ」と「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」に寄稿した論説「中国は自らの方法で変革する」で、中国の今日の急速な台頭は中国の行った数多くの「相対的に小規模な政治改革」と切り離せないと強調した。これらの改革には▽階級闘争を柱とする政治運動を完全に止め、正常な物質的利益や文化・精神生活の追求を可能にした▽過去の政治運動の被害者の名誉を回復し、彼らが知識や才能を発揮できるようにした▽政社合一の人民公社制度を廃止した▽村レベルの選挙に代表される各種の基層民主の実験を行った▽指導幹部終身制を廃止した▽国家公務員制度を構築した▽一定範囲内で官僚の「選抜」と「選挙」を結びつける制度を構築した▽官僚抜擢公示を広範に実施した▽戸籍・身上調書管理制度を改革した▽行政許認可項目を大幅に削減した▽政府の重大な政策決定について民主諮問を幅広く行っている▽自国の社会主義市場経済に基本的に適した行政管理体制を構築した----などが含まれる。

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