リビア政府のイブラヒム報道官は5日、「リビアは国際的な力と政治解決案をまとめる用意があるが、カダフィ氏が政権に残ることが条件だ。この枠内で改革を進め、選挙を行うことができる」と表明した。
同報道官は「われわれは選挙を実施し、憲法制定や国民投票を含むあらゆる改革を行うことができる。だがこれは、われわれの指導者であるカダフィ氏がわれわれを前進へと導き、あらゆる改革を監督するのでなければならない」と強調。また、イタリアによるリビア反政府勢力の「国民評議会」承認に遺憾の意を表明した。
リビアのオベイディ外務次官はギリシャとトルコへの訪問後、4日夜にマルタの首都バレッタに到着し、ゴンジ首相と1時間近く会談した。ギリシャやトルコと比べ、マルタはオベイディ外務次官に対して最も遠慮なく接した。会談後にマルタ政府の発表した声明によると、ゴンジ首相はリビアに国連の全決議の遵守、カダフィ氏の退陣、カダフィ氏およびその家族のリビア出国と将来の政権への不参加を要求するマルタ政府の立場を重ねて表明した。
「人民網日本語版」2011年4月6日