救援物資を背負って震災中心地の汶川に進む解放軍(2008年5月14日)
東日本大事震災で被災した東京電力福島原発で放射能漏れ事故が起き、原発近くに住む住民が深刻な被害を受けた。福島県南相馬市の桜井市長によると、住民らは政府と自衛隊の救援活動に不満を感じると同時に、中国は人民解放軍という優秀な兵士がいることに羨望の眼差しを向けているという。台湾のメディアが報じた。
地震発生後、日本政府は多くの支援物資を提供しているものの、輸送車両の多くが原発から半径50キロ以内の地域に入ってくるのを拒んでいるという。南相馬市は原発から24キロの地点にあるため、市職員が市内まで物資を取りに行かなければならない。自衛隊もごくわずかの隊員が車で入ってくるが、これも被災者が何度も要請してしぶしぶといった感じだ。桜井市長は、自衛隊の態度は「予想外だった」と失望の色が隠せない。そして、極めて危険な場所にも入って果敢に救援活動に取り組む中国の人民解放軍が非常にうらやましいと語った。
桜井市長は早い段階から、「市民1万5千人の食料が尽きそう」だと、SOSを求める映像をインターネット上で流してきた。また、東京電力の原発処理のやり方にも不満を抱き、激怒している。しかし、激怒していても問題は解決できない。いまやるべきことは原発の危険を抑えることだ。東京電力や政府への賠償請求はそれからのことだ。当局は被災者の意見に積極的に耳を傾けるべきだと桜井市長は指摘する。
同地域の災害復興には3~5年以上の時間がかかるものとみられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月6日