日本の危機と中東混乱は中国の戦略的メリットに?

日本の危機と中東混乱は中国の戦略的メリットに?。 日本の震災及び放射線危機は、低迷する日本の経済状況を更に悪化させ、その総合的国力も減退、中国との競争力を失うため、これは中国にとっては一つの戦略的優勢となるとの見方がある。今回の震災及び放射線危機は、確かに日本に大きな影響を与えた。しかし、その日本全体の国力に対する影響は、一体どれほどのものだろうか…

タグ: 放射線 危機 福島 リビア 米国

発信時間: 2011-04-22 14:02:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中東混乱は中国のチャンス?

中東の混乱が中国にチャンスをもたらすという中国人学者がいる。それは第一に、中東情勢の混乱により米国のアジア太平洋地区への戦略的投入がダウンし、第二に、米国の中東における勢力が縮小することで、その他の大国や新興大国、特に中国に戦略空間を与えることになるというものである。

しかし、執筆者は米国の中東戦略縮小は、長期的戦略における一時的かつ表面的なものだと考える。米国は、決してその非同盟国、特に中国が中東における戦略的利益を拡大できるようなすきを与えるはずがない。

また、米国国内経済はその回復に当たって課題が山積しており、政治的対立も深まりを見せているため、オバマ大統領も続投のためにはそれらの難題を解決せねばならず、更にイラク、アフガン戦争に追われて、しばらくは中国の台頭に対応する余力はないとする学者もいる。

これは全くのでたらめというわけではないが、米国の国益保護における「中国脅威論」の重要性を甘く見てしまっている。昨年からの一連の動きを見れば、米国のアジア版「NATO」はすでにその原形が出来上がっており、米国がこの体系を維持し強化しようとしていることが分かる。

いずれにせよ、中国の台頭はすでに多くの国家の不安と焦りを引き起こしている。一方の中国自身も改革がその深まりを増すにつれ、様々な矛盾と困難が共存している状態で、いかなる不注意も想定外の結果を招く恐れがある。中国の「戦略的チャンス」の強みが徐々に衰えつつある現実を正しく認識することが、中国政府が理知的に国内外の政策を制定するための一助となる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月22日

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