資料写真:岩手県陸前高田市の被災地を視察に行く菅直人首相(4月2日)
復興対策に対する世論の不満が高まるにつれ、党内でも打倒菅政権の勢力が集まり始めた。最近結成されたばかりの「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」は、鳩山、小澤両巨頭の支持もあり、打倒菅政権を指揮する主管グループとなった。
復興対策で対応のまずさを見せる菅直人は、辞任を求める声に対し、強気な姿勢を見せている。菅直人は、「退陣は責任放棄だ。首相を辞任することはあり得ない」と述べた。菅直人は自身の対応が国民から一定の評価を得ているとし、「権力に執着するのではなく、やるべきことを責任を持ってする」と今後も執政を続ける姿勢を明らかにしている。
現在の状況はモグラたたきに似ている。世間は動揺し、日本の政界は打倒菅政権の流れが出来上がっている。ハンマーを持った菅直人は、この厳しい状況の中、うまくモグラを叩いていけるのだろうか?
小佐古教授は官邸はもぐらたたき的な政策決定を取ったと述べた。しかし、角度を変えてみれば、菅直人の境遇はモグラそのものだといえる。菅直人はモグラたたきのプレーヤーではなく、叩かれるモグラのほうではないだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月4日