中国の航空母艦に続き、今度は艦載機に各国メディアの注目が集まっている。日本の朝日新聞はこのほど、中国の垂直離着陸戦闘機「殲(J)-18」が試験飛行に成功し、将来、空母に配備されるだろうと伝えた。米国の航空宇宙専門誌「エビエーション・ウィーク」など西側の軍事関連メディアは、ロシアの「スホーイ33」を元に開発された艦載機「J-15」が近いうちに配備されるだろうとの見方を示している。中国の艦載機にどれが選ばれるかに今注目が集まっている。
◆中国の空母、空と海に気を配る
ロシアの艦載機「スホーイ33」
つかみ所のない垂直離着陸戦闘機「J-18」に比べ、メディアでよく取り扱われている「J-15」のほうが有力候補であるのは間違いない。イスラエルの軍事関連誌はこのほど、J-15は09年に初飛行に成功し、2015年に空母に配備される予定と伝えた。J-15には他の中国製戦闘機の優れた技術装備が集められている。中国初の空母「ワリヤーグ」をプラットフォームにした場合、最大作戦半径は800キロメートルに達する。米空母艦載機の作戦半径1000キロメートルにはまだ及ばないが、それでもなかなかのものだ。
また、J-15には数々の国産兵器が搭載される。同機には「霹靂(PL)-8」、「PL-13」空対空ミサイルのほか、射程が100キロメートルを超える「鷹撃(YJ)-83K」対艦ミサイルが搭載される見通し。中国の関係当局は艦載機部隊のためにさらに先進的な兵器装備を開発中だと伝えられている。搭載能力には限界があるが、J-15は防空作戦を第一の任務としつつ、攻撃の役目も果たさなければならない。
◆通常の艦載機と垂直離着陸機