中日関係の「復調」はかる
温総理は会議出席の期間、日本の菅直人首相と会見する。両国首脳の今年初めての会見となる。温総理はまた宮城、福島の被災地を訪れ、「日本人民に対する中国政府と人民の深く厚い思いを伝え、震災復興に対する支援を表明する」。
中国外交部は先に、中国は今回の会見を通じ、日本人民に中国人民の善意と誠意を伝え、震災復興など両国間の各分野の交流協力の強化をはかり、戦略的互恵関係の内容を一層充実させ、両国関係の改善発展の好ましい情勢を固め、強化することを希望していると表明した。
劉江永氏は、温総理が宮城、福島の被災地を訪れ、日本の社会に前向きのシグナルを発信し、中国が支援の手を差し伸べ、苦楽を共にする姿勢を示すことは、日本の民間にプラスの影響をもたらし、中日友好を推進し、民間の感情を改善するうえで重要な意義があると指摘した。
「昨年、日本が中国の漁民と漁船を不法に拘束した事件で、中日関係は影響を受けた。温総理の今回の訪日は中日関係の実質的復調と言える」、劉江永氏はこう述べた。
楊伯江氏は、構造的矛盾があるため、中日関係には「グラスシーリング(ガラスの天井)」の限界があるが、重要な点は中日双方が現在の条件の中で共通認識を最大限拡大し、協力を推進することにあると強調した。
「温総理の今回の外交活動は中日関係がある程度変わり、改善への重要な一歩が踏み出されたことを示すものだ」、楊伯江氏はこう述べた。
「新華網日本語=中国通信社」より 2011年5月20日