■米国が多くの点で優位に
第1に米国は世界で最も多く応用され、最も広範に普及しているインターネットの発祥地だ。
第2に米国は技術を押さえている。誰もが知っているウィンドウズOSもインテルCPUもその技術は一貫して米国の手中にある。
第3に米国は最も整備されたネットワークを持つ。現在米国は膨大なネットワークシステムを擁す。国防総省のネットワークシステムだけでも700万台のコンピュータがあり、1万5000のコンピュータ・ネットワークを運用している。このうち陸軍、海軍、空軍、巡航ミサイル、後方勤務関連のネットワークは170余りに上る。米国のネットワーク技術は世界で最も成熟していると言っていい。
第4に米国は最も強大なネットワーク・サポート・システムを持つ。世界に13個存在するルートサーバのうち、唯一のメイン・ルートサーバは米国に置かれ、残り12個のうち9個も米国、そのほか英国、スウェーデン、日本に1個ずつ置かれている。米国はネットワークの連結に必要な衛星や海底ケーブルも押さえている。ネットワークの情報フローのノードは基本的に米国が押さえているのだ。
第5にリードの継続を可能にする豊富な財力がある。昨年のサイバー司令部の創設発表後、ある米軍需企業幹部は米政府のネットワーク・セキュリティ予算が年間100億ドルに達することを明らかにした。世界のどの国も及ばない額だ。
こうしたことから、ネットワークの仕組みの重心は米国に偏っており、米国にはネットワーク覇権を維持する資本もあることが容易に見てとれる。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年5月31日