アジア安全保障会議(シャングリラ対話)に出席した中国国防部の梁光烈部長は7日、基調演説を行った。演説後、「中国が航空母艦を建造するのは本当に単なる防衛のためなのか」という日本の参加者からの疑問に対し、梁部長は「中国の防御的国防政策に変更はない」ときっぱり答えた。シンガポール紙「聯合早報」の電子版が8日、伝えた。
梁部長はは演説で、「国力や軍事力の強弱ではなく、どのような政策を取っているかによって、その国が世界平和に脅威をもたらすかを観察するべき」と語った。
中国の国防部長がこのようなハイレベルな国際会議で演説するのは初めて。重要な地域安全保障会議で、中国が和を重んじる国であることを強調した。
参加者は中国の軍事力の発展と意図に強い関心を持ち、ゲーツ米国防長官に対しても中国に絡んだ質問がほとんどだった。7日の梁部長の演説後にも参加者から多くの質問があり、終了予定時間が25分延長された。質問の多くは、中国の軍事的影響力拡大への不安を反映したものだった。