◆90年の発展の成果
中国共産党90年の発展の成果について高原教授は、中国共産党の90年の過程が容易ならざるところは誰もが認めるところだと指摘。特に1976年以降、社会は安定し、人々の生活水準は日増しに高まった。こうした中国共産党の貢献は誰も否定できない。13億人を抱える大国が安定と秩序を維持し、人々が飢えないこと自体、中国共産党は中国および世界に多大な貢献をしている。改革開放後、中国経済は急成長を続け、今や世界の経済成長をけん引し、世界経済に重要な貢献を果たしている。
宇野教授もまた、中国共産党が国家統一と社会の安定を持続すると同時に、高度経済成長を実現させたことは、第三世界のすばらしい模範となるとの見方を示した。横山教授は、「中国共産党の指導の下、中国経済は巨大な発展を果たした。この成功は世界、特に発展途上国に、国情に合った政策を実施すれば自らも発展する可能性があるということを証明した。これは発展途上国にとっては力強い激励であり、彼らの発展への自信を強めることにつながる」と言及した。
将来的な展望について高橋教授は、中国共産党は現代中国にとってかけがえのない存在価値があり、中国共産党のほかに今のところ他に中国をうまく治めることができる力はないとの認識を示した。日本では近年、中国共産党に関する研究の重要性が意識され始めているという。07年に文部科学省は「現代中国研究拠点」プロジェクトを実施、現代中国研究に特別資金を支援している。現在、慶応大を含む6つの大学と研究機関が参加しているという。高橋教授は、中国共産党を研究せずには現代中国を理解することはできないとし、今後、中国共産党を研究する人材をより多く育成していきたいと語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月22日