ゲーリー・ロック新駐中国大使の就任宣誓が1日にワシントンで行われた。米国は現在の対中関係をどう見ているのか?ロック氏は駐中国大使という重要なポストで、どのような使命を果たすのか?
最初の疑問の答えは「極めて重要」と「複雑」という2つのキーワードにまとめられる。米政府は米中関係が21世紀における最も重要な二国間関係の1つであること、米中両国が異なる歴史と政治制度を持ち、双方の外交・経済・戦略関係が試練を抱えることを十分に認識している。クリントン米国務長官が「米国は中国と相互理解を深め、より良く協力し、問題を共同で解決することの重要性を理解している」と指摘したことに、人々は注目している。現在の米中関係に対する米政府の評価は比較的客観的と言うべきだろう。
駐中国大使は米国の対中政策において重要な役割を発揮する。対中政策の実行者であるのみならず、その策定にも参与する。われわれは本当の中国を米国に全面的に理解させ、中国の声を正確に伝える面で、ロック大使が積極的、建設的な役割を発揮することを期待する。
米政府にとって対中関係を正しく処理するための前提は、中米関係は勝つか負けるか、勃興するか衰退するかという関係ではなく、相互尊重に基づき戦略的相互信頼を強化する関係、共通利益を重視し全方位的な協力を強化する関係であるべきだということだ。この基本認識から外れると、中米関係は衝突が協力を上回り、猜疑心が意思疎通を上回り、冷遇が尊重を上回る運命にある。中米関係は建設性を失うだけでなく、下り坂を迎える危険すらある。
中米関係の正しい道筋はどこにあるのか?この問題にはいくつかのキーワードがある。すなわち相互尊重、平等と相互信頼、互恵とウィンウィン、共同発展だ。より広いグローバルな視野と時代に合わせて進歩する考え方、戦略的・長期的視点、歴史と未来に責任を持つ姿勢、中米両国民と世界各国民に対する責任が必要だ。