黒龍江省方正県は6日、「日本開拓団」のために立てられた記念碑を撤去した。この結果を促したのは、「国恥忘却」、「尊厳放棄」といった地元政府に対する中国のネットユーザーの非難だった。日本のメディアの目には、記念碑を砕いた人は暴徒であり、中国人は「排外的」で、「寛容さに欠ける」と映ったようだ。実際は、被害を受けた国の中で最も寛容なのは中国だ。韓国では、日本の植民地時代の建物はすべて取り壊され、これらの「土」を買い取り、日本に持ち帰りたいという日本人の要求を韓国側は断固拒絶している。
◇日本の植民地時代の痕跡 韓国は取り壊せるモノはすべて取り壊し
侵略・植民地時代に日本が残した痕跡を処理する上で、韓国人の反応は最も激しかった。ほとんどの韓国人の態度は「取り壊せ」だった。韓国にとって、日本は最大の技術供給国であり、日本からの観光客は一番多く、韓流文化の最大の接取国でもある。韓日の政治関係は密接で、米国という共通の軍事同盟国があるだけでなく、韓国議会には「韓日議員連盟」という最高レベルの議会友好団体がある。日本人はノービザで韓国を訪問でき、日本の大地震後、韓国は義捐金が最も多い国の一つだった。
しかし日韓関係がいかに密接であろうと、日本の植民地統治を断固否定し、いわゆる「歴史の遺物」は取り壊せるモノは取り壊し、以前の様子を回復するという点では、どの党派の態度も非常に明確だ。
ソウル市中心にある市政庁は元々あった日本風の建築物を取り壊し、壁一つだけ残して新しい近代的な建物に生まれ変わった。忠清南道(チュンチョンナムド)の「独立記念館」前で、記者はかつて総督府を取り壊した際の巨大な石を目にしたことがある。韓国の解説員は「この石は日本が韓国を侵略した象徴です。韓国人は永遠にこの恥辱を忘れません」と話していた。
◇深い傷を負った北東アジア