同じ地球村に暮らしながら奏でる交響曲がいずれも調和のとれた音色であることは不可能だ。中国の外部環境をバラ色に塗り上げる必要はない。中国の将来の行方を観察するうえで、中国と一部の国々との間の摩擦や衝突だけに目を向けてはならない。複雑な問題を処理する時の中国の度量と、冷静で動揺しない力により目を向けるべきだ。
世界で最も強大な国が武器売却を通じて中国の内政に乱暴に干渉しようとするのを前に、中国は自らの原則的立場と、尊厳ある民族なら必ず備える強い感情を明確に、誤りなく伝えている。これと同時に、中国は戦略的、長期的視点から両国関係を扱い、両国民および世界各国民に対して責任を負うことを再三協調している。ごく一部の周辺国が領土と海洋権益をめぐる中国との争いを国際化し、さらには賢明でない行動によって中国の核心的利益を侵害しようとするのを前に、中国は「戦略上の重大な誤判にはしかるべき代償が伴う」と明確に注意を促している。これと同時に、中国は善隣、近隣関係の安定、近隣国の経済成長促進という外交政策を揺るがず継続している。
中国のような大国に世界の物語をうまく語る能力がないということはあり得ない。
この自信は中国の時代観に由来する。現代世界に対する中国の基本的な見方はいかなる隠し立ても必要としない。平和が永続し、共に繁栄する、調和のとれた世界の構築という外交理念は中国の歴史・文化・伝統に融け込んでおり、中国の平和発展路線における必然的な選択だ。
この自信は中国の責任と担当に由来する。発展途上の大国として、中国はまず自国の開発問題をしっかりと解決しなければならない。同時に、国連安全保障理事会において、多国的分野において、共同発展の促進の問題において、世界経済の回復を促す過程において、中国は実際の行動によって責任ある大国のイメージを示し続けている。
「人民網日本語版」2011年8月10日