東南アジアはポスト冷戦時代に入った。冷戦時代に敷かれた前線配備と同じように、南中国海水域にも今後数十年で前線配備をしく可能性があると最新号の米「Foreign Policy」誌は伝えた。
◇ポスト冷戦時代に入った東南アジア
東アジアは北東アジアと東南アジアに2地域にわかれ、北東アジアは朝鮮半島問題、東南アジアは南中国海問題を抱えている。朝鮮問題が爆発すれば、米国、韓国、中国などの周辺勢力が介入するだろう。海上の軍事問題は二の次のことだが、朝鮮半島が最終的に統一すれば海上問題が浮上する。統一後、朝鮮、中国、日本は周辺海域で微妙なバランスを形成することになる。しかし今のところ朝鮮半島が分裂状態にあるため、北東アジアの冷戦状態はまだ集結しておらず、陸上軍事力が主導権を握っている。
それに対し、東南アジアはすでにポスト冷戦時代に入った。現在、ベトナムが南中国海の西部海岸を支配しており、米国とより緊密な関係構築を望んでいる。中国は改革開放を通じて世界で最も活力のある経済国となり、西太平洋地域に位置する「第一列島線」にまでその勢力を海軍を通じて拡大しようと努めている。一方、インドネシアは長年続いた軍事統治に終止符を打ち、第二のインドになる準備を進めている。インドは安定した政治形態と経済成長により潜在的な軍事投入力を備えている。あと東南アジアにはシンガポールとマレーシアの存在があるが、両国も本国の海岸以外で支配範囲の拡大を図り、集中的な拡張力を形成している。この地域は世界の人口が集中する地域で、数十億の人口を擁する。その争奪目標が南中国海だ。
◇今後数十年で前線配備を敷く可能性