そのためロシアの航空産業は近年民間航空製品で後れをとり、軍用航空製品もいくつかの大国市場向けの輸出に限られている。1回の取引で数十機の戦闘機、数百台のエンジンを輸出するのがせめてもの救いだが、輸出対象国が国産化または他国に切り替えた場合、大打撃を受けることになる。いまだにロシアの航空産業はこうした苦境から抜け出せていない。だからロシア航空産業が焦り、T50が火を噴くわけだ。
ロシアの実力と水準であれば、どのような製品を市場競争に投入するべきなのか?T50はふさわしいのか?--必ずしもそうとは限らない。T50を購入可能な国がロシアの実力を信じているとは限らない。今回、T50のエンジンが火を噴いたことでマイナスイメージが増した。角度を変えて考えてみると、ボーイング社はF15Eのステルス版「サイレント・イーグル」をつくれるのに、スホーイ社はどうして「サイレントSu27」をつくれないのか?
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月23日