9月29日、日本僑報社の最新刊「温家宝の公共外交芸術を探る」は、東京で発行された。
福田康夫元首相は、本書のため次のように「推薦の言葉」を寄せていただきました。「中国の温家宝総理を知る上で、大変貴重な一冊です。この本の出版を機に、一層日中友好が深まるよう期待します。」
日本僑報社によると、中日対訳版の「温家宝の公共外交芸術を探る」は、日本湖南人会会長の段躍中氏が企画で、早稲田大学政治学博士号取得者、現在中国メディア大学教師の趙新利氏が執筆、「我が父、毛沢東」と「朱鎔基伝」訳者の多田敏宏氏が和訳担当した。
この本の著者趙新利氏は、1982年中国山東省に生まれ、2004年西安交通大学を卒業し、2011年3月に早稲田大学政治学研究科博士課程を修了した、中日双方の事情に詳しい新進気鋭の政治学者である。
その彼が、温家宝総理が主に日本を対象として行った公共外交活動を詳細に取り上げ、分析した。その中から、芸術的と言ってもいいほどの温家宝の緻密なテクニックを抽出し、今後の中国外交、ことに対日外交に生かしていこうという主旨だ。
趙新利氏は前著「中国の対日宣伝と国家イメージ」の中でも、公共外交について論じている。しかし、前著は理論分析に重点を置いたものだった。それが、今回の「温家宝の公共外交芸術を探る」では、上述したように温家宝の実践を通して、そのテクニックを分析することに重点を置いている。
その温家宝総理の実践たるや真に見事、と言う他はない。大学生との野球交流から一般市民との朝トレ、震災被災児童との文通など、多種多彩である。
読者は本書を通して、今後中国が力を入れ始めるであろう公共外交というものを知ることになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月29日