米誌「Navy Times」は最近、原子力空母ジョージ・H・W・ブッシュ号の「トイレ問題」について報じた。
ブッシュ号のある乗組員の母親が、「同艦の廃棄物を下水道管に流す真空システムが何度も故障し、トイレを長時間使用できない」とブログに書き込んだ。更に不幸なことに、ブッシュ号の下水道管は400キロメートルもあり、修理担当者は区間ごと問題箇所を探し出す必要があり、一区間300メートルもあるパイプを検査するのに35時間かかるという。内部構造が敏感で責任者が鍵をかけているパイプも少なくなく、修理担当者は特別な許可がないと検査ができないため、作業をより複雑にしている。
不思議なことに、同艦には真空システムが壊れた時の代替案がなかった。艦上に予備トイレも、臨時の汚物処理袋もなかった。
艦上の将校によると、生理反応にさいなまされないよう、彼らはいろんな方法を考え出したという。一般的なのは浴室で解決する方法で、他にはペットボトルをしびんにする兵士もいるという。女性兵士の場合はもっとばつが悪く、ヘルメットや水槽を臨時トイレにし、同僚に見張り番をしてもらう。艦上の軍官はこうした行為に見てみぬふりをしているが、運が悪くて捉まることもある。米海軍はある報告で、09年5月に就役後、同艦の下水システムは問題が続出していることを認めた。艦上エンジニアが1万時間以上かけて修理し、週平均25回の修理要請を受ける。船員らがトイレに衣類や食品、雑巾、生活ゴミなどを捨てるのが主な故障原因だという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月25日