朝鮮半島情勢は維持 韓朝の実弾を使った再衝突ない
韓国軍は以前、白翎島と延坪島の戦略的価値は低いと考え、ほぼ放置状態だった。ところが、朝鮮が延坪島を砲撃してから、韓国は同区域の兵力を増やしただけでなく、翌年に戦術飛行船と無人偵察機を投入することを計画した。
尹卓少将は、韓国軍は強硬な態度を示し、積極的に行動しているが、自ら朝鮮半島の情勢悪化に向けた一歩を踏み出すことはないと見ている。
現在、朝鮮半島は米・日・韓が共同で対応しており、特に米国は、朝鮮半島の緊迫状態を利用して北東アジアで米日韓軍事同盟を構築したいと考えている。李明博大統領はこの軍事同盟に加わることを望むが、国内で反対意見があるためその一歩を踏み出せず、間で協調を保っている。
一定の緊迫状態を保つことは、朝鮮半島で軍事発展の主導的立場に立つ米日韓にとって、政治戦略面の利点がある。
しかし、六者会合はまだ存続、機能し、韓朝両国は会合で顔を合わせている。これは、中国の非常に大きな影響力が未だに存在することを示している。
そのほか、ロシアも朝鮮半島情勢から疎外されていない。そのため、朝鮮半島の脆弱な情勢を語ることは理に適っているといえる。韓朝両国が政治の政策決定を誤れば、朝鮮半島の情勢が大きく変化する可能性も否定できない。
したがって、韓国軍が今回の演習で実弾を使うことはなく、朝鮮半島を緊迫化させることもないと見られる。現在の朝鮮半島情勢は昨年と違い、韓国は自らその一歩を踏み出したりしないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月25日