読売新聞2011年1月4日掲載の社説には「日本は宇宙開発に関する長期的な戦略が定まっていない」とし、「宇宙開発を加速する強大な中国に対し、日本は米国などと連携して、安全保障上の警戒を強めなければならない」と述べている。
野田首相は自著「民主の敵」の中で、「携帯電話やパソコンの製造に欠かせないレアアースは9割が中国からの輸入に頼っている現状である。海底には大量のレアアースが眠っているというが、衛星による資源探査をするために、資源戦略を発動させる必要がある」と述べている。
こうして見ると、野田首相が宇宙開発の推進に尽力する理由の一つに、中国への対抗意識があることが分かる。これは今後の日本の宇宙開発の方向付けを定める基盤となるのかもしれない。となれば、中日間の宇宙開発戦争の火蓋が切って落とされる日もそう遠くはないだろう。(蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月21日