世界最大の船舶製造国
外国メディアの記事は次のように伝えている。情報によれば、先月末、中国海軍第4隻目となる071型ドック型揚陸艦が上海滬東造船所で入水した。これは、中国で研究開発された中では最大クラスの戦艦である。中国海軍は8隻に上る071型軍艦を配備すると見られ、このタイプの揚陸艦は、800名の兵士及びホバークラフト、装甲車、中型輸送用ヘリコプターを搭載できる。第一艦「崑崙山」号は2006年に入水、インド洋に(護衛として)配置されたことがある。また、この5ヶ月で、第三艦と第四艦の建造進度が加速されたようだ。
軍事専門家はこう指摘する。中国海軍にとっては、国の商業的造船工業の繁栄が、新しい艦艇の体積や性能のレベルアップを強力に後押ししている。2010年、中国は韓国を越えて、世界最大の船舶製造国となった。業界の専門家によれば、入水する給油船、コンテナ船及びその他船舶の更なる大型化、複雑化、専門化に伴い、中国国営造船所の技能や技術は着実に向上していくことになる。過去20年以上に渡る軍事費支出の急速成長の下、中国造船技術は、解放軍海軍を時代遅れの沿海防衛型部隊から外洋海軍(blue water navy)に一新させ、太平洋及びインド洋への影響力を高めつつあるという。
また外国メディアによれば、現在、中国最新の潜水艦には全て最新の防空武器や遠距離対艦ミサイルが装備されているという。ペンタゴンが国会に提出した2011年中国軍事力報告書には、解放軍海軍が主力戦艦約75隻、潜水艦60数隻、中型及び大型水陸両用上陸艇55隻及び小型、ミサイル高速戦闘艇約85隻を所有していると書かれている。
中国の軍事策定者は、次のように語る。エネルギー及び原材料の輸入依存度が拡大する一方の貿易大国にとって、海上パワーを高めることは、国家安全においてとりわけ重要なことである。人員、資産及び航路の安全も、中国経済の発展にとって非常に重要である。だからこそ、中国には強大な海軍パワーが必要なのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月22日