朝鮮は金日成主席生誕100周に当たり、4月に自国の力と技術で製造した実用衛星「光明星3号」打ち上げると発表してから、日本に緊張が走った。日本の専門家は、朝鮮が打ち上げた衛星とロケットが日本の空域に入った場合、沖縄上空を通過する可能性が最も高いとの判断を示した。日本政府は23日、航空自衛隊に防空システムを準備し、朝鮮が計画している衛星打ち上げに対応するよう指示した。
◆海上迎撃ミサイルの実力で日本はアジア一
資料写真:日本が購入したスタンダードSM-3迎撃ミサイル
日本と朝鮮の衛星から生じた「もめごと」は表面上は中国とあまり関係ないことのようであるが、実際には日本のこうした動きは米日軍事同盟下の共同迎撃ミサイル体制が中国のすぐそこまで来ていることを示唆している。
1998年に朝鮮が発射したミサイルが日本上空を通過し、日本を震撼させた。その後、日本は迎撃ミサイル技術強国ではないが、日米軍事同盟を頼りにイージス艦を土台とする迎撃ミサイル体制の構築に向け全力を注いだ。これまで日本はこんごう型イージス護衛艦4隻からスタンダードSM-3迎撃ミサイルを発射する迎撃実験を行い、いずれも成功している。また、日本が新たに建造した「あたご」型イージス護衛艦2隻も将来SM-3迎撃ミサイルを発射する能力を備える可能性がある。
日本の防衛庁は迎撃ミサイルを発射できる護衛艦を5隻保有するのが目標で、現在日本は世界第二、アジア一の海上迎撃ミサイルの実力を備えている。陸上から発射する迎撃ミサイルと違い、迎撃ミサイルを搭載した護衛艦が海上を巡航し、非常に高い機動力を備え、射程的に大型地上迎撃ミサイルの距離を補っている。
◆日米の迎撃システムに警戒を