資料写真:日本が開発中の最新鋭戦闘機「心神」の模型
昨今の世界において、各空軍大国による第4、第5世代機の開発競争は熾烈を極めている。そんな中、日本は「第6世代戦闘機」の研究開発を発表し、「第6世代戦闘機の基準」を打ち出した。その真意はどこになるのだろうか?
日本 世界軍事技術のリード望む
第5世代戦闘機の技術プロセスは容易なものではなく、研究開発、技術の優勢、コスト面においても問題は山積みである。特に日本にとって、将来的に望んだ通りの最先端の第5世代戦闘機をアメリカから手に入れられるかどうかに関しては全くの未知数である。『軍事研究』誌は、日本が第6世代戦闘機を研究開発しているのは、主にF-2とF-15戦闘機の後続機として利用するためであると明らかにしたが、次に導入される戦闘機に関しては言及していない。つまり、日本は第5世代戦闘機の時代を飛び越え、直接第6世代戦闘機を使用する意図があるということだ。
大型兵器装備には必ず国際的な基準があり、基準を確立した者がその分野の技術をリードする者となる。軍事航空の分野で見ると、第3世代戦闘機から、その国際的な基準はおおむねアメリカが確立してきた。今、日本がこのような基準を打ち出し、しかも今後の世界的な基準になる可能性もあることから、日本の世界の軍事技術をリードしたいという野心が垣間見える。
資料写真:日本の10式戦車
実際、日本のこうした分野でのパフォーマンスは、「日本基準の第6世代戦闘機」だけに止まらない。早くから10式戦車の提案も出している。現在、世界の主力戦車は、ドイツが定めた「レオパルト2」の基準である「第3世代」に留まっている。その後、日本だけが新たな主張を唱え、いわゆる「第4世代主力戦車」である「10式戦車」を打ち出した。