米軍当局は核能力によって中国の地下核兵器貯蔵施設を無効にすることを考えなければならない。このほど米議会で採決された2013会計年度米国防授権法案にはこうした横暴な命令的要求が盛り込まれた。
米軍事専門誌ディフェンス・ニューズは5日、米議会は同法案の数カ所で中国の地下トンネルに対する懸念を明確に示したと報道。米シンクタンクの報告によると、中国は数千キロにおよぶ「地下の長城」を建設し、3000発以上の核兵器を隠蔽しているという。これらの核兵器によって米国は2億人の人口を損ない、助かった米国人も暗黒の中で暮らすことになる。この世の終わり的な情景描写、オーバーな数字、対立的立場・・・・これらは40~50年前は旧ソ連を宣伝する手法だったが、今はそれが中国に代わった。米国人の多くは、中国は旧ソ連ではないことはわかっており、中国の核脅威論に対して疑問を抱く声も少なくないと同誌は指摘する。しかし米議会の中で中国を旧ソ連とみなす感情が高まっていることも事実だ。
中国人民大学の時殷弘教授は6日、「米法案は中国の地下トンネルの解明を求め、中国軍事に対する米国の強硬な態度の高まり、核問題における中米対立、軍事戦略の認識に対する対立が明らかになった。ここ2~3年、対立の激化が過去より顕著になってきている」と指摘、「米国は度々中国に軍事的な探りを入れ、中国と力ずくで張り合っている。このままいけば、米ソ冷戦の情景が再現されてもおかしくない」との見方を示す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月7日