回答四:中国は恒久的に平和で共同繁栄できる協調的世界の構築に力を尽くそうと考えているから。西側主導の世界は公正を欠いており、持続性もない。
私は反問した。平和的発展を目指すのは中国だけなのだろうか、ロシアやインドは?協調的世界を目指すのは中国だけなのだろうか、イランは協調的世界を拒否しているのだろうか。中国は一体どの程度まで発展すれば、その協調的世界を実現できるというのか。学生たちは言葉を失った。
アヘン戦争以降、中国と世界の相互作用は三つの段階を経てきた。世界への融合を迫られた第一段階、積極的に世界に向けて開放を行った第二段階、そして互いに影響しあい、互いに適応していく第三段階。前の二つの段階はすでに完了し、今最も重要な第三段階に突入した――西側世界が再構築され、中国が再認識されるのである。
伝統的な中華文明の普遍性を掘り起こし、人類の真の共通価値観に回帰させることこそ、中国台頭の歴史的使命であると考える。
実は、中国の制度と価値観は独創性から普遍性へとその方向を転換してきている。金融危機後に、中国が提唱した国際経済秩序観を見ても、そこには一定の普遍性が備わっていることが分かる。近代の大国台頭は、西側諸国内部の権力移転か、西側化を根本に据えた競争かでしかなかった。中国の台頭だけが、それらの歴史的モデルを超越できるのである。文明の生命力から見れば、中国の特色ある社会主義の道は、対内的には中華文明復興の道であり、対外的には人類文明史に残る偉業であり、グローバル化時代の国家管理についての模索なのである。これこそ、中国台頭が合法たる所以である。
(著者:中国人民大学教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月8日