2012年、中国の軍事力は急激な進歩を遂げ、中国の最先端兵器は米国にも劣らない。米国国防省関係者も「中国の最先端ハイテク軍備の進歩は、驚くべき壮挙だ」と評価している。ここに4つの実例を挙げよう。
一、「紅旗-9(HQ-9)」型地対空ミサイルの発射は、S-300とS-4005防衛システムの派生版といわれ、米国最新型「パトリオット」の技術と融合しているものの、威力はやはりHQ-9がはるかに上だ。S-400と地対空誘導弾ホークの最新技術にもすでに対応している。射程距離350キロの世界で最も遠くまで飛ばせる地対空ミサイルと5メートルの超低空ターゲットを迎撃できるミサイルの二種類の発射が可能だ。低空、中空、高空、そして近距離、中距離、長距離の防空壁を構成できる。ある演習で、100キロ離れた巡航ミサイルとステルス目標機を打ち落としただけでなく、超高速弾道ミサイルも迎撃してパトリオットミサイルシステムを震え上がらせた。
二、「東風-41(DF-41)」大陸間弾道ミサイルの発射では、ロシア製大陸弾道ミサイル「トーポリM」のTEL車両発射台が使用されており、三段式の固体燃料ミサイルで10発の核弾頭搭載が可能だ。荷重、射程ともに旧型の「東風-31 」よりさらに威力を増している。英誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーは「東風-41は米国のミサイル防衛システムの信頼性を著しく揺るがすものだ」と分析している。