(2)海外で登録したドメイン名を利用して悪質なコードを発信。2012年にCNCERTが行った調査によると、攻撃者が悪質なプログラムを保存するURLに利用した悪質なドメイン名のうち月平均65.5%が海外で登録されたもので、中国のユーザーのインターネットセキュリティを大いに脅かしている。
(3)海外からの国内ウェブサイトへの攻撃。バックドアを通じて国内のウェブサイトを遠隔制御する。米国の7370件のIPアドレス(22.9%)が中国国内の10037のウェブサイトをコントロールしており、トップだった。このほか、直接ウェブページをフェイクコピーする方法。2012年にCNCERTが行った調査によると、国内のウェブサイトをフェイクコピーしたサーバーのうち96.2%が海外で、上位は米国の1万8320頁、中国・香港の2804頁だった。
深刻なサイバー攻撃に対し、中国の通信関連当局は悪質なプログラム撲滅行動や不正パケット対策を展開し、積極的な効果を収めている。2012年にCNCERTは関連機関・企業と共に全国範囲でトロイの木馬やゾンビコンピュータのネットワーク撲滅行動を14回にわたって行った。国内外の2463の大規模なネットワーク制御端末と1227の悪質なプログラム発信元の取り締まりに成功し、3937万9000以上のIPアドレスに対する制御端末による遠隔制御を切断した。また、モバイルインターネットの悪質なプログラム撲滅行動も6回にわたって行い、ネットワーク制御端末を持つ2303の悪質なプログラムサンプルを判定した。
一部のキャリアは不正パケット対策を積極的に展開し、よく見かけるTCP SYNフラッド攻撃やUDPフラッド攻撃の割合を2011年の70%から49%に低下、不正パケットの猛威を抑えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月8日