日本の安倍晋三首相は3月30、31両日にモンゴルを訪問した。アナリストは、安倍首相の今回の訪問には3つの目的があると見ている。1つは、モンゴルの石炭や油、レアアースなどの豊富な鉱物資源を獲得すること。2つ目はモンゴルの政治・外交における支持を得て北東アジアでの孤立無援という状況を変えること。3つ目はモンゴルを引き込み、中国への戦略的包囲を形成することである。
▽日本はモンゴルの豊富なエネルギーを欲しがっている
安倍首相は30日、モンゴルのアルタンホヤグ首相と会談し、双方は「戦略的パートナーシップ」を発展させることを強調した。
「戦略的パートナーシップ」は、小泉前首相がモンゴル訪問時に表明したものである。中国社会科学院日本研究所の高洪研究員は、小泉前首相が当時、6億円の贈り物を用意し、多くの技術支援を承諾した点を強調した。
互いに物を贈るというのは基本的な外交のマナーだが、日本はモンゴルから何を得たいのだろうか。
安倍首相の訪問の最初の目的は、モンゴルの地下に潜む豊富なエネルギーを得ることである。北京大学日本問題専門家の王新生氏は、モンゴルのレアアースに興味を持っていたときと異なるのは石炭資源をさらに欲しがっている点だとし、「東日本大震災後、原子力発電所が大きな影響を受け、日本は火力発電を行うために過去にも増して石炭を必要としている。日本は今回、世界最大規模と言われる炭鉱を開発してエネルギー需要を満たそうとしている」と話した。
▽日本は北東アジアでの地位を向上させたい考え