▽中国けん制にモンゴルを引き込むのはほぼ不可能
しかし、片方の手だけでは拍手ができない。安倍首相のモンゴルに対する目論見は一方的な望みだろうか、それとも両者が望むことだろうか。高洪氏は、経済分野では後者、安全保障分野では前者だと分析する。
高洪氏によると、モンゴルは地理的に2つの強大な国である中国とロシアの間にあるため、交わらず連ならない隣国関係を望んできた。モンゴルは米国に目を向けたことがあり、日本もモンゴルを4番目の隣国にしようと積極的になっている。この点から、両国の経済分野の協力はいわゆる「戦略的パートナーシップ」を構築させる可能性があると言える。
また高洪氏は、「モンゴルは中国と多くの重なる淵源を有しており、中国に対する依存度もかなり高い。中国は巨大な存在であり、日本のモンゴルとの関係強化を通して中国をけん制しようという考えはほぼ不可能である」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月1日