中ロ両軍の総参謀長は1日、このほど両国が実施する2回の合同演習の日程を共同発表した。中ロ海上合同軍事演習「海上協力−2013」は、7月5日から12日にかけてピョートル大帝湾で実施され、反テロ合同演習「平和の使命−2013」は7月27日から8月15日にかけてチェリャビンスク州で実施される。情報が発表された同日、7隻の主力艦による中国海軍艦艇編隊が青島を出港し、海上軍事演習が予定されている海域に向かった。ロシア太平洋艦隊からは、12隻の主力艦艇が派遣される。
日本メディアが注目
中ロの今回の合同海上演習は、日本メディアの注目を集めている。共同通信社は2日、「今回の演習は日米のけん制を目的とするという見方もある。これは第3国に向けられた演習ではないが、右傾化する日本に警告を発し、アジア太平洋地域の戦略を見直す米国をけん制する願いがあるとされている」と伝えた。
中ロ両軍の信頼関係が強化
中国海軍専門家の張軍社氏は環球時報のインタビューに応じた際、「中ロの大規模な海上合同演習は、両国が実務的な提携水準を引き上げ、両軍の信頼関係と協力能力を強化しようとしていることを示す」と語り、「実務的な提携」の意味について次のように説明した。「今回の演習の内容には、防空・対潜などの伝統的な海軍作戦項目の他に、レスキュー、海賊取り締まりなどの非伝統的な安全分野の訓練が含まれる。防空・対潜などの訓練において、両軍の艦艇はソナー、火器管制レーダー、照射レーダー、誘導レーダーなどの装置を使用し、相手に対してそれぞれの装備の戦術的・技術的性能を示す。これは両軍の戦略的信頼関係を示し、共同防御作戦能力を強化できる」
中国海軍が一度でこれほど多くの兵力を海外に派遣するのは初めてだ。張氏は、「中国海軍編隊は、指揮管制、通信連絡、後方支援などの困難を克服し、不慣れな海域における演習による一連の課題を解決しなければならない」と指摘した。
第3国に向けた演習ではない