上述した専門家は、「中日の釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題が終息する兆しがなく、米日両国も中国を対象とする合同軍事演習を強化しているため、中国はこれに対応しなければならない。中ロが今回、大規模かつ豊富な訓練項目を持つ長時間の合同海上軍事演習を実施したことで、海戦の経験に乏しい中国海軍は多くのことを学び取った。また中国の艦隊が対馬海峡を通過し日本海に入り、それから宗谷海峡を通過して北太平洋に入ったことで、米日の第一列島線を突破し太平洋に入るルートを開拓した」と分析した。
いわゆる第一列島線とは、アリューシャン列島、千島列島、琉球列島、フィリピン諸島、インドネシア諸島など(北から南の順)からなる。米日などの国家は長期間に渡り、第一列島線により中国海軍の遠洋発展を阻止しており、中国海軍の訓練が近海のみに限られるという局面に追い込まれていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月17日