七、日本はなぜ対中安全包囲網の構築に固執しているのか。
中国の台頭により、日本の総合的国力と大国の地位が中国に逆転され、その「国家の自尊心」とナショナリズムが強く刺激された。日本は「いかに台頭する中国に対応するか」について、明確かつ冷静な認識を持っていない。排他的・敵対的なやり方により大国の地位を取り戻すため、日本は中国が「日本に圧力をかけている」と称し、中国が地域の脅威になっていると宣伝することで、これを対中包囲網を構築する理由としている。
紛れもなく、このような形式上なんらの根拠も持たない主観的な憶測には、一つの下心がある。日本自身の秘密の私利私欲に仕える悪意ある誇張は、偽りの国際世論、中国と周辺諸国の緊張関係という偽りの状態を形成し、中国に対する抑制と警戒の喧伝を強化することを、根本的な目的としている。
八、日本はなぜ沖縄にミサイル防衛システムを配備したのか。
日本は、ミサイル防衛システムは「朝鮮半島の突発的なミサイル攻撃」に対応するものだと主張してきた。しかし実際に、PAC3などの先進的なミサイル防衛システムは、朝鮮に近い日本海側ではなく、中国に近い沖縄側に設置されている。日本の真の目標は、言わずと知れたことだ。日本は、中国の軍事的脅威を構成している主な武器はミサイルであり、これを「重点的に防御」する必要があるとしている。つまり根本的に見て、沖縄のミサイル配備は中国に対する抑制と防御を目的とするものだ。