英紙「ガーディアン」のアラン・ラスブリッジャー編集長は19日、英国政府から脅迫されたことにより、米中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデンから提供された米国政府の機密資料を破棄せざるをえなかったと明かしたうえで、国外で公開する可能性をほのめかした。「新華ネット」が伝えた。
ラスブリッジャー編集長は「ガーディアン」のウェブサイトで、英諜報機関の政府通信本部の「情報専門家」2人が同紙のロンドン事務所を訪れ、地下室で機密資料が保存されているハードディスクを破棄するのを監視したと明らかにした。
ラスブリッジャー氏は事件発生をその約1カ月前に示唆したが、具体的な時期については述べていなかった。同紙の広報担当者ゲンナジー・クラーク氏はコメントを出していない。
ラスブリッジャー氏は、数週間にわたって圧力を受けたため資料を破棄したが、その過程は同紙の歴史において「最も想定外」だったと話した。
また、資料は破棄したが関連の報道を続けるとし、他の場所にあるコピーを国外で公開する可能性を示唆した。
ディスクはロンドンで破棄されたが、記者の間に「世界的な連携」があるため、メディア組織は「最も緩い法的環境」を利用して報道し、「ガーディアン」がロンドンから報道する必要もない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月21日