香港では、米国のエドワード・スノーデン氏を引き渡す要求に対する反発が強まっている。先週は数百人の香港人が抗議デモを行い、香港政府にスノーデン氏の保護を求めた。香港メディアが発表した世論調査の結果によると、約半数の香港人がスノーデン氏の引渡しに反対しており、賛成者は17.6%のみだった。
スノーデン氏は先ほど、米国が中国大陸部・香港のコンピュータにサイバー攻撃をしかけていると暴露し、香港人の米国への不満を爆発させた。香港紙・明報は16日の社説で、「米CIA元職員のスノーデン氏はメディアの取材に応じた際に、米国政府は長年に渡り中国大陸部・香港のコンピュータにサイバー攻撃を仕掛けてきたと述べた。香港は米国の敵ではなく、テロリストのアジトでもない。香港特別行政区政府は、米国側に抗議を表明する完全な理由を持ち、米国政府は香港のコンピュータへのサイバー攻撃について、香港の当局に説明をしなければならない」と米国への不満を表明した。
ボイス・オブ・アメリカは、「スノーデン氏は強烈なガス弾を爆発させ、西側諸国の企業・政府・高官に洗い落とせぬ臭いをつけた。オバマ大統領は今週G8サミットで、米国の世界への監視に関する説明を迫られる。国家安全保障局(NSA)のキース・アレクサンダー局長は月曜日に、監視により米国のさまざまな危険が解消された事例を公開し、政府への圧力を緩和する見通しだ」と報じた。