米外交雑誌『Foreign Policy』のウェブサイトは、「米国が中国のサイバー攻撃を批判するたびに、中国は自分たちも被害者であり、その大部分が米国によるものだと言う。ところが、中国政府の言い分は、ほぼ正確であった。一連の機密情報によると、盗聴問題で苦境に陥っている国家安全保障局(NSA)には、テーラードアクセス操作(TAO)と呼ばれる秘密組織があり、過去15年間で中国のコンピュータおよび電気通信システムに侵入し、中国国内で発生した最も信頼できる最高の情報を獲得した」と伝えた。同記事の内容は下記の通り。
1997年に設立されたTAOは、NSAがメリーランド州フォートジョージミードに置く本部内にあるという。その事務エリアはNSAのその他の機関から隔離されており、NSAの多くのスタッフはその存在さえ知らない。NSAでTAOの情報を完全に知っている関係者はほぼいない。TAOの業務は非常に敏感な内容であり、業務エリアに入るためには特別な検査を受ける必要があるからだ。現代的な業務センターの入口は武装警備員により守られており、その鋼鉄のドアをくぐるためには、正確な6桁のパスワードを入力し、さらに網膜認証を受け、特別な検査を受けた人物であることを証明しなければならない。