中国の王毅外交部長は16日、「新しい起点・理念・実践―中国と世界2013」シンポジウムで演説し、演説の全文は次の通り。
李肇星会長
外交使節、友人の皆さん、こんにちは。
今回のシンポジウムのテーマは新しい起点、新しい理念、新しい実践ですが、この三つの言葉は今年の中国外交の主要な特色を的確に、生き生きと説明しています。中国の外交をもっとよく進められるよう、皆さんと一緒に、1年間の中国外交の総点検をして、考えを交換し、経験を総括し、共通認識をまとめられることを期待しています。
2013年は国際情勢の展開の非凡な年でした。各国が注目したシリア問題は戦争の瀬戸際から政治解決の道へ引き戻され、化学兵器の廃棄と政治移行案の協議という二つのプロセスが相互に促進しあいました。イランの核問題は10年の難しい交渉を経て、ついに最初の合意に達し、問題の平和的解決の第一歩を踏み出しました。朝鮮半島情勢は一度一触即発となった後、相対的緩和に転じ、各国は6カ国協議をどう再開するか、模索を急いでいます。先ごろ、世界貿易機関(WTO)で18年ぶりに貿易協定が誕生し、この世界的貿易体制に新たな活力を与えました。新たな科学技術革命、産業革命、エネルギー革命が世界経済の大きな調整の中で満を持しています。