この1年、中国外交は相次いで新しい提唱をしました。シルクロード経済帯の建設、21世紀の海のシルクロード、中国ASEAN自由貿易圏アップグレード版の構築、アジアインフラ投資銀行の設立、バングラ・中国・インド・ミャンマー経済回廊、中国パキスタン経済回廊など一連の大きな協力を提唱しました。関係各国の共通利益にかない、時代の潮流に沿ったこれらの提唱は、地域協力の方向をリードし、地域と世界で強い反響を呼びました。
この1年、中国外交は全力をあげて新しい局面を切り開きました。全国「両会」〈全国人民代表大会と政治協商会議の全国大会〉後のわずか8カ月余りで、習近平主席、李克強総理がアジア、アフリカ、欧州、米州4大陸の22カ国を訪問するほか、訪中した64人の外国元首・政府首脳を接遇し、300人余りの外国政府要人と会見、交流しました。またわが国と各国が800近い協力の合意に達しました。これらのことは中国と世界各国の関係発展を力強く促進しました。
2013年を回顧すると、中国の外交は誠意を示し、汗水を流して、友誼と果実を獲得しました。1年間の活動を総点検すれば、六つの際立った成果がある、と私は考えます。
第一、中ロの全面的な戦略的協力パートナーシップが新たな段階に引き上げられました。今年3月、国家主席に就任した習近平総書記は、初めての外遊の最初の訪問先にロシアを選びました。中ロの元首は大変重みのある共同声明に調印しました。そして相手の発展・復興を揺るぎなく支持し、相手が発展の道と社会・政治制度を自主的に選択する権利を揺るぎなく支持し、相手が主権、領土保全、安全保障などの中核的利益を守るのを揺るぎなく支持することを明確に約束して、大国間の相互信頼と協力の手本を示しました。双方は「世紀の契約」と呼ばれる一群の協力取り決めに調印し、中ロ関係の戦略性と特殊性をはっきりと示しました。3月からこれまで、中ロの元首はすでに5回会っており、両国の経済、エネルギー、人文、地方、軍事などの分野の協力は新たな水準に引き上げられ、国際的な戦略的協調と協力は新たな高さに引き上げられました。中ロ関係は中国の対外関係においてレベルが最も高く、内容が最も豊富な戦略的パートナーシップであると言えます。