習近平国家主席は6日から8日にかけて、ロシア・ソチの第22回冬季五輪の開幕式に出席した。この新春の旅は再び世界に対して、中国の大国のイメージと指導者の風格を示した。これは中国の外交面の実践にとって新たな革新と呼べ、その三つの特長は振り返る価値がある。「新華ネット」が伝えた。
まずは、「実務的・高効率」だ。王毅外交部長によると、習主席はソチ到着後に休むことなく働き続け、43時間内に12回の活動に出席した。これらの活動には首脳会談などの二国間の活動、開幕式の出席、レセプションの出席などの多国間交流が含まれ、他にもロシアメディアの独占インタビューなどの公共外交日程が含まれた。これほど密集的なスケジュールは、実務的かつ高効率である。
次に、「越境性」だ。今回のソチ訪問は、外交とスポーツを融合し、中国の国家元首が海外の国際的なスポーツのイベントに出席する先例となった。この革新的な手法は、外交とオリンピックを融合させ、中国の公共外交を新たな高みに導くものである。人々はまだ、1971年の中国の「ピンポン外交」という上策が、中米両国の交流のドアを開いたことを覚えているだろう。現在のソチ訪問は紛れも無く、新時代に開放的な中国が世界と交流する、意義深い美談である。
それから、「親和力」だ。ソチ訪問は短期間であったが、親しみのこもった素朴な言葉は忘れがたい。「中国人の伝統に基づき、隣人や友人の家でお祝いごとがある場合は、お祝いに駆けつけるのが当然だ」、「私の政権運営の理念をまとめると、人民に貢献し、担うべき責任を担うだ」このような短い言葉が、友好的な大国の誠意、大国の指導者の度量を感じさせる。世界メディアの注目を受け、親和力のある中国のイメージが浮き彫りにされ、電波とインクにより人々の心に浸透する。
ソチ訪問の成功は、国際社会の賞賛の声によって裏付けられている。ロシアのテレビ局のキャスターは、「習主席のソチ冬季五輪開幕式の出席は、ロシア人を感動させた」と指摘した。イタリアのローマ・ラ・サピエンツァ大学の東洋歴史学教授は、「中国の指導者の訪問は世界に向けて、世界平和の維持に貢献したいという大国のイメージを示した」と語った。韓国の現代経済研究院の中国問題専門家である韓載振氏は、「習主席の今回の訪問は世界に対して、中国の新たな指導者の親和力を示す、優れたスポーツ外交であった」と賞賛した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年2月10日