2014年03月23日15:46 分かち合うへtwitter 分かち合うへyahoo 分かち合うへsina.com 分かち合うへrenren.com 分かち合うへt.qq.com ロシアは西側からのあらゆる脅威を無視して、瞬く間にクリミア半島をめぐる現在の局面を作り出した。このことは中国の人々に極めて深い印象を与えた。中国もロシアの強硬な外交手段に倣うべきだという人は多く、こうした人々は中国が周辺国との摩擦を処理する上でさまざまなことを考慮し過ぎ、態度がはっきりしないことに不満を抱いているのだ。
プーチン大統領は確かに真正面から西側に挑戦状を突きつけており、クリミアの危機はソビエト連邦の解体以来の国際関係における一里塚となる事件だ。西側は戦略的なライバルに対し、珍しく怒りをこらえて我慢強い態度で臨み、ロシアの人々はクレムリンの軽率にみえるやり方に快哉を叫んでいる。
中国がウクライナ情勢から読みとるべき教訓は、決してロシアのやり方を真似してはならないという教訓だ。ロシアの外交手腕に学ぶべきところがあるのは確かだが、中国がそのやり方をコピーしてはならない。
欧州とアジアにまたがるロシアは、世界の戦略的勢力図の中で独特の個性をもった地域だ。資源、イデオロギー、地理の面で特異な存在でもあり、総合的な実力はそれほど高くないが、これといって目立った弱点もなく、わかりにくい点がいろいろあり、ロシアからの挑戦が西側世界にとって何を意味するのか、米国や欧州ははかりかねている。