ロシアはクリミアでタイミングをはかり、地理的条件を利用し、人々の団結を促し、現地の各種の条件はロシアの一気呵成の行動を支援する。中国周辺の問題はこれとはまったく異なる。東アジアでは事態をやり過ごしていく必要があり、これは時間がかかり、爽快なやり方でもないが、中国の国益を最大限に実現することができるのはこのやり方だ。
ロシアはクリミアですさまじい攻勢をかけるが、最大の戦略は守勢に回ることだ。中国は現在の世界で最大の戦略的パワーの持ち主であり、経済分野を手始めとして、西側は中国に対し徐々に守りの状態に入っている。
中国とロシアは全面的な戦略的協力パートナーであり、両国にはそれぞれ歴史がある。中国と西側は接触する面はより大きいものの、接触は相対的に低調だ。国際政治で一番目の指標となるのは国の実力であり、中国が何を言うかは時には重要でない。実力が高まった現在の中国に対して、好き勝手なことをする国はない。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月23日