目標を明確に明示:協力はプラスになるが、対抗は災いになる
「力を合わせれば両方に利になるが、衝突すると傷を残す」、習近平国家主席は、中国と米国両国が協力する重要性を演説で再び強調した。習近平国家主席は次のように述べた。中国と米国の協力は両国と世界にプラスになる大事を行うことができるが、中国と米国の対抗は両国と世界にとって必ず災いをもたらす。習近平国家主席は、両国は新しい大国関係の総合目標を構築し、摩擦から遠く離れ、両国に共同する利益をはっきりと認識する必要がある、と強調した。
中国社会科学院、米国研究所の陶文釗研究員は、次のような見解を示した。中国と米国関係的重要性は両国の利益そのものを超越し、世界的に戦略的意義がある。特に、現在の中国と米国の両国は温暖化、反テロニズム、核拡散防止などのグローバルな課題において重要な役割を担っているため、両国の協力は世界にとって極めて重要だ。
紹介によると、本ラウンドの戦略と経済対話において、中国と米国は地球温暖化、国連平和維持活動、南スーダン内戦とスーダン問題、朝鮮核問題、イラン核問題、アフガニスタン、野生動植物不法取引の取締まりなどの多数の国際及び地域問題について討論を行い、中国と米国は地域と世界の平和の安定維持に対し重要な責任があるという認識で一致したという。
「中国は現行の国際システムへの積極的な参加者及び受益者であり、中国の発展は米国がその指導力を改善し、世界の平和と安定を維持するように支援できる。」中国人民大学国際事務研究所、王義桅所長はこう語った。
アナリストはまた、次のような見方を示した。習近平国家主席が演説で「広大な太平洋は中国と米国の2つの大国を収納できる十分な空間がある。」と述べた。これは米国に対し、さらには中米関係に挑発を試みる国々に対し発信した情報でもある。
「米国が現在、直面する課題の一つは、一部の同盟国がその指導力に疑念を抱き、且つ一部の国が中国と米国の相違を利用し、中米関係に挑発して、中国の奮い立ちに対峙していることだ。習近平国家主席のこの説明は、米国が視界をアジア太平洋地域に限定することなく、中米両国は世界に対しより重要な責任を負っていること、両国が長期的な視野で大きな事柄に取り組む必要があることを呼びかけている。」と王義桅所長は述べた。