七 運命共同体の意識、ウィンウィンの新型国際関係
本書の5つの章と20の文章は、外交戦略と国際関係について専門的に論じており、習主席の国際関係に対する主張と外交の理念を集中的に反映している。例えば習主席はさまざまな場で、「我々は同じ地球村に暮らしており、運命共同体の意識を樹立しなければならない。ゼロ和の発想は時代遅れで、我々は和衷協同、ウィンウィンの新路線を切り開かなければならない」と強調している。また習主席は周辺諸国との外交について、「我が国は、隣国と友好的に交流し、隣国をパートナーとすることを基本方針とする」と述べた。習主席は、「親」、「誠」、「恵」、「容」という「四文字の箴言」を強調した。これは、中国が新たな情勢の中で平和的発展の道を歩み続けるという宣言であり、中国の長年に渡る周辺諸国との外交における実践に関する総括だ。さらに習主席は正確な道義と利益の観点を貫き、原則・情誼・道義を重視し、シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードを建設するという構想を発表した。これらのすべてが新指導部の外交理念の革新的な発展を反映しており、国際社会から好評を博した。
本書には他にも多くの新しい理念と戦略が記されており、ゆっくり味わう価値がある。中国の未来にも、世界の人々が期待する価値がある。(筆者:孫業礼 中央文献研究室研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月23日